金沢弁護士会所属

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法律コラム

法務部員・担当者が退職してしまったら:弁護士を活用!

こんにちは。法律事務所Zの弁護士の坂下雄思です。 今回のテーマは「法務部員・担当者が退職してしまったら」についてのお話です。 「当社の法務部員が退職してしまい、他の従業員にしわ寄せがきている」 「この採用難の中でこれから新しい法務部員を育てようと思うと時間とコストがかかるし、何よりも業務が進まない」 このようなお悩みを抱えている事業者の方も多いのではないでしょうか。 昨今の人材不足の波は、法務部員や法務担当者についても押し寄せています。 また、転職が容易になっており、特に法務人員については売手市場の環境が続いているとも言われています。 もちろん、法務部員や法務担当者に長く勤続して…

2025.07.02
契約書作成・チェック

英文秘密保持契約(NDA)の解説:交渉で見逃せない3条項

海外企業との商談や技術提携において、最初に締結される契約が「秘密保持契約(Non-Disclosure Agreement)」(以下「NDA」といいます。)です。 NDAは比較的シンプルな契約書と思われがちですが、実は注意点が多い契約でもあります。特に英文NDAは、日本企業にとってリスクの見逃しやすい落とし穴が多く、注意が必要です。 この記事では、英文NDAの基本構造とともに、実務で見逃してはいけない3つの重要条項を解説します。 1. 英文NDAの基本構造 一般的な英文NDAは、概ね以下のような構成をとります。 定義条項(Definitions) 秘密保持(Confid…

2025.07.02
契約書作成・チェック 事業承継・M&A 英文契約・国際法務

「best efforts」の本当の意味は?―英文契約で見逃せない“曖昧な表現”とリスク管理

こんにちは。法律事務所Zの弁護士の坂下雄思です。 今回のテーマは「英文契約における表現」についてのお話です。 「英文契約ではよく”best efforts”と出てくるが、受け入れて大丈夫なのか?」 「”including, but not limited to”はどういう意味なのか?」 このようなお悩みを抱えている事業者の方も多いのではないでしょうか。 そもそも法律用語自体が難解な上に、英文でその内容が表現されるとなると、より複雑で意味を理解しにくくなってしまいます。 他方で、具体的な意味合いが分からなければ、不測のリスクを負うことにもなりかねませんので、内容は慎重に検討しなければ…

2025.06.15

能力不足の社員は解雇できる?問題社員の対応と解雇について弁護士が解説

これまで、いくつかのケースで問題社員の対応について解説してきました。今回は能力不足の社員への対応や解雇できるかについて、弁護士の視点で注意すべきポイントを解説します。 2-6-2の法則とは? 組織や集団における法則として「2-6-2の法則」という考え方があります。どんな集団でもパフォーマンスが良い人が2割、中くらいの人が6割、パフォーマンスが悪い人が2割という一定の割合で存在するという法則です。つまり、組織には2割程度の能力不足の社員がいる可能性があるのです。 能力不足な社員の特徴 能力が低い社員といっても、具体的にどのような場合に、能力不足と言えるのでしょうか。これについては、組織に…

2025.05.05
問題社員対応 労務問題

無断で遅刻や欠勤を繰り返す社員は解雇できますか?~勤怠不良への対応と注意点を弁護士が解説~

組織には様々な特性をもった従業員がいます。どんな組織においても成果を出せない社員や問題がある社員は一定数いるものです。これまで、「ローパフォーマー社員」や「協調性のない社員」、「指示に従わない社員」の対応について解説してきましたが、今回は「無断欠勤や遅刻をする社員」への対応や解雇できるかについて、弁護士の視点で注意すべきポイントを解説します。 労働契約について 正社員、契約社員、アルバイト、パートタイマーなど雇用形態にかかわらず、雇われて働く人を「労働者」、労働者を雇って指揮命令する人を「使用者」と言います。 書面での契約書の有無に関係なく、労働者が使用者の指揮命令の下で働き、使…

2025.03.02
問題社員対応 労務問題

指示に従わない社員は解雇できますか?~弁護士がモンスター社員の対応と注意点を解説~

組織には様々な特性をもった従業員がいます。どんな組織においても成果を出せない社員や問題がある社員は一定数いるものです。これまで、「ローパフォーマー社員」や「協調性のない社員」の対応について解説してきましたが、今回は、「指示に従わない」社員への対応や解雇できるかについて、弁護士の視点で注意すべきポイントを解説します。 労働契約について 正社員、契約社員、アルバイト、パートタイマーなど雇用形態にかかわらず、雇われて働く人を「労働者」、労働者を雇って指揮命令する人を「使用者」と言います。 書面での契約書の有無に関係なく、労働者が使用者の指揮命令の下で働き、使用者から賃金を受け取る場合には、…

2025.02.03
問題社員対応 労務問題

契約で問題が起きたらどんな損害が発生する?弁護士が類型別に解説!

こんにちは。法律事務所Zの弁護士の坂下雄思です。 今回のテーマは「契約から発生する損害」についてのお話です。 「契約が大切というけど、実際にどんな損害が発生するのかよくわからない」 「これまで問題が起きてこなかったから、問題が起きてもたいしたことはないだろう」 契約についてこのようなご認識をお持ちの経営者の方も多いのではないかと思います。 しかし、私たち弁護士は、契約をないがしろにしたがゆえに、大きな損害を負うことになった事例を目にしています。 以下では、契約の類型ごとに発生する損害・請求を見ていきましょう。 売買契約 物品の売り買いをするのが売買契約ですが、典型的には次の…

2025.02.03
契約書作成・チェック 裁判・訴訟

不当解雇とは?要件と対策について、企業法務に精通した弁護士が解説!

こんにちは。法律事務所Zの弁護士の坂下雄思です。 今回のテーマは「不当解雇」についてのお話です。 「問題社員を解雇したら不当解雇だと言われた。どう対応すればいいのか?」 「不当解雇だった場合に会社はどのような責任を負うのか?」 このようなお悩みを抱えている会社は多いのではないでしょうか。 問題社員を解雇したいと考える企業は多いですが、実際に解雇ができる場面というのはそう多くはありません。 そして、解雇ができないような事案で解雇してしまう、また、解雇にあたっての手続きを間違えてしまうと、会社は多額の金銭の支払いを命じられる可能性があり、非常に大きな問題になります。 この記事では、不…

2025.02.03
問題社員対応 労務問題

協調性のない社員は解雇できますか?~弁護士がモンスター社員の対応と注意点を解説~

組織には様々な特性をもった従業員がいます。どんな組織においても成果を出し続ける優秀な人材だけを集めるというのは難しく、一流企業であっても求められるレベルに対して、成果を出せない社員や問題がある社員は一定数いるものです。今回は、問題がある社員の中でも、「協調性がない」社員への対応や解雇できるかについて、弁護士の視点で注意すべきポイントを解説します。 協調性とは? 人材採用時の求められる人物像として「コミュニケーション能力が高い人」と並んで挙げられることが多い条件に「協調性がある人」があります。それだけ組織で働くことにおいて必要な資質ということですが、そもそも協調性とは何を指すのでしょうか。 …

2025.01.24
問題社員対応 労務問題

日本企業が海外進出する際の留意点は?企業法務に精通した弁護士が解説

こんにちは。法律事務所Zの弁護士の坂下雄思です。 今回のテーマは「海外進出」についてのお話です。 「当社の製品は海外でも売れると思うので、海外進出したいが、どのような方法があるのか?」 「現地のパートナーを見つけたが、どのような契約を締結すればいいのか?」 「海外の製造拠点を作りたいが、どうすればよいのか?」 このようなことでお悩みの経営者の方もいらっしゃると思います。 海外には大きな市場が広がっており、適切な現地パートナーと連携することで大きな収益を生み出す可能性を秘めています。 他方で、どのような形で海外進出ができるのか、また、法的なリスクはどのように回避すればよいのかなど、…

2024.12.24
英文契約・国際法務
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